
●たくさんの種類
世界には、約5500種の哺乳類がいるといわれています。そのうちコウモリの種数は世界に約1300種、日本は37~40種といわれています(研究者の見解により種数は異なるようです)。
沖縄県には8種のコウモリが生息し、そのうちオオコウモリが1種(3亜種)、小型のコウモリが7種生息しています。
●沖縄県内のコウモリ
【大コウモリの仲間】
・クビワオオコウモリ(3亜種:オリイオオコウモリ・ダイトウオオコウモリ・ヤエヤマオオコウモリ)
【小コウモリの仲間】
・オキナワコキクガシラコウモリ・ヤエヤマコキクガシラコウモリ・カグラコウモリ・アブラコウモリ・リュウキュウユビナガコウモリ・ヤンバルホオヒゲコウモリ・リュウキュウテングコウモリ


●エコーロケーション
コウモリの多くは、エコーロケーション(反響定位)を用いて、暗闇でもぶつかることなく飛ぶことができます。
鼻や口から発した高周波音(パルス)と耳で受けた反響音(エコー)との時間差・反響音の強弱などにより、物体との距離や大きさ、質感などを認識する能力をもっています。

●コウモリのねぐら
コウモリは樹木・洞窟・岩の割れ目・家屋などを「ねぐら」(日中に休息する場所)として利用します。
沖縄県に生息するコウモリのうち、オオコウモリは樹上、リュウキュウテングコウモリなどの森林性のコウモリは枯れ葉や樹皮の下、オキナワコキクガシラコウモリやリュウキュウユビナガコウモリなどは洞窟や廃坑などをねぐらにします。
●コウモリの糞
コウモリのねぐらとなっている洞窟には、コウモリが休息する場所の下に、コウモリの糞が大量に堆積します。
地表とくらべて洞窟は有機物が少ないため、洞窟に生きる動物たちにとって、コウモリの糞は貴重な栄養源となります。
太陽の光が育んだ地表のエネルギーを、糞という形で地下へ運びこむコウモリは、洞窟の生態系に恵をもたらしています。


●オキナワコキクガシラコウモリ
玉泉洞は、オキナワコキクガシラコウモリがねぐらとして利用しており、約200頭確認されています。
体重は4~7gで1円玉4枚分ほどです。翼長は約15cmで広短型の翼をもち、小回りがよく利きます。そのため木々の密集した林内や狭い洞窟のなかでも飛ぶことができます。
日没頃になると、玉泉洞の第1支洞の奥にあるねぐらから観光洞エリアを経て、洞出口周辺の森へ狩りにでかけます。蚊や蛾、コガネムシなどの昆虫を採餌します。

●コウモリ観察会
コウモリは、その行動範囲の一部がヒトの生活圏と重なることも多く、身近な野生動物といえます。
その反面、夜空を飛翔しているため、その存在が一般的にはあまり認識されていません。
そこで、おきなわワールドでは、コウモリの魅力を知って欲しいと考え、10年ほど前よりコウモリ観察会を実施してきました。
観察会では、コウモリの魅力を伝えるとともに、コウモリとその生息環境(洞窟・森林)への保全意識の醸成も目的としています。

おきなわワールドのコウモリ観察会では、毎年コウモリの専門家を講師として招き実施しています。
観察の場所となる玉泉洞には、第1支洞と呼ばれる「青の泉」の奥に、コウモリのねぐらがあります。
日没頃になるとコウモリたちは目覚め、餌をもとめて、支洞奥のねぐらから観光洞エリアを経て出洞し、森の狩場へと向かいます。
観察会では観光洞エリアの見学通路から、コウモリに配慮しながら、洞外へと飛び急ぐコウモリを観察します。



●ワークショップ
また、昨年より、観察前の座学の際にワークショップも始めました。
コウモリは一晩で500匹以上も蚊を食べることがあるそうで、観察会のT講師の「蚊の巻物」にヒントをえて、リアルなガジャン(蚊)のスタンプを用いたハンカチを作ります。


コウモリ観察会は、毎年夏に5回ほど実施しています。興味のある方は、ぜひお越しいただければと思います。
コウモリとの素敵な出会いが待っています。












