「じつは、コウモリは北極や南極、ヒマラヤ山脈などの標高の高いところは除くものの、世界中に分布している生き物なのです」と語るT先生。
その種数は1300種以上。ネズミに次いで種類の多い哺乳類とのこと。
沖縄では日常的にオオコウモリを見かけますが(飛んでいたり電線にぶらさがっていたり)、洞窟をねぐらにする小さなコウモリを見かけることはありません。
観察前のレクチャーでは、玉泉洞にいるオキナワコキクガシラコウモリの実際の姿や大きさを標本で確認してから、玉泉洞へ向かいます。
玉泉洞の支洞の奥をねぐらにするコウモリたちは、観光洞エリアを通り抜け、洞外の森へ狩りに出かけます。日中は旅行者でいっぱいになる観光洞エリアですが、夜になるとその場所はコウモリたちの出勤ルートに変わります。
観察はそのような観光洞エリアで行っています。バット・ディテクター(コウモリ探知機)を闇に向けると、ピロロッ、ピロロッという音とともに、その方向にコウモリたちの飛ぶ気配が感じとれます。
ご参加された子どもたちにコウモリ観察会の感想を書(描)いていただきましたのでご紹介します!
犬や猫とかではなく、コウモリの時代がやってきたような気がいたします。