南城市サキタリ洞遺跡は「ガンガラーの谷」内にあり、サキタリ洞は玉泉洞ケイブシステムを構成する洞窟の一つでもあります。
この洞窟遺跡では、港川人をはじめとする旧石器時代の化石人骨の新たな発見や、その時代に生きた古代の人々の暮らしぶりを探るため、沖縄県立博物館・美術館が中心となり、2009年より継続的に発掘調査がおこなわれています。

数多くの重要な発見が世界的な洞窟遺跡に
・(世界最古)約23,000年前の巻貝製釣針の発見
・(国内最古)約23,000~20,000年前の貝器の発見 ※貝製の道具・装飾品
・(国内最古)約23,000年前の着色された装飾品の発見 ※貝製ビーズへの赤色顔料の使用痕
・(国内初)約14,000年前の石器(石英製)と人骨の同時発見
・(国内最古級)約30,000年前の人骨の発見
・(国内最古級)約9,000年前以前の埋葬人骨の発見
・(県内最古級)約9,000年前の押引文土器の発見
・秋季にモクズガニを捕るためこの洞窟を利用していたという、サキタリ洞人のグルメな食文化の発見

2025年度の発掘調査
【調査区Ⅰ】
24,000年前の地層の掘削、および焼土面の精査が行われました。
23,000~13,000年前の地層からモクズガニやカワニナなど食料残滓(しょくりょうざんし)が出土していましたが、さらに古い24,000年前の地層からも、それらが確認されました。
人々は、はるか昔からカニに舌鼓を打っていたようです。

【調査区Ⅱ】
調査区Ⅱ(洞内)では、約9,000年前の地層より、以前発見されていた押引文土器が追加で出土しました。ほかにヤコウガイの蓋やモクズガニの爪なども出土しました。
また調査区Ⅱ(洞外)では約1,000年前の地層を掘削。 グスク時代の土器や牛の骨、石敷きの遺構などが出土しました。





【調査区Ⅳ】
約5,500年前の炉跡や貝などが出土。
2025年度の調査では、炉跡の地層よりさらに深い地層まで掘り進められました。


発掘調査見学会
サキタリ洞遺跡の調査成果を県民の皆様と共有し、この洞窟遺跡の存在を広く知っていただくために、発掘調査の時期にあわせ、県民向けの見学会を開催しています。
2025年度は、11月29日(17時・17時半)に実施し、子供から大人まで100名ほどお集まりいただきました。夜の洞窟遺跡という他にはない雰囲気は、先生方の興味深い解説とあいまって、とても印象深いものになりました。
(1)出土遺物の解説



(2)調査区Ⅱの解説

(3)調査区Ⅰの解説













