はいさい。
南都酒造所の中村です。
沖縄旅行に行った方から【泡盛(あわもり)】をお土産でもらったり、沖縄料理の居酒屋で泡盛を頂くシーンなどがあると思います。
まだ泡盛を知らない大人のあなたへ、沖縄気分を愉しむ地酒【泡盛】をご紹介します。
世界の蒸留酒と比べても独自性が高い【泡盛】は、知れば知るほど魅力的なお酒です。
泡盛ってどんなお酒?
泡盛の歴史について、諸説あるようですが13世紀初頭に西アジアで発達した酒の蒸留技術が、中国からシャム(タイ)を経由して琉球に伝わったと言われています。 アジア諸国へ貿易の貢ぎ物として『泡盛』が献上されました。
その後、琉球王国時代には首里三箇(崎山、赤田、鳥堀)だけに製造が許され厳重に管理されていました。明治に入り琉球王国は沖縄県になり、酒造りの免許制がはじまり民間でも泡盛が造られるようになり酒屋の数が約760戸あったと言われています。
後に太平洋戦争などの影響で泡盛業界は大きなダメージを受けましたが、県民の強い意志により泡盛は復興し現在へと至ります。
原料について一部の銘柄を除き、主にインディカ米(細長い系統の米)が使用されています。粘り気の強い日本のお米(ジャポニカ種)に比べ、硬質でさらさらしているため黒麹菌が菌糸を伸ばしやすいという特性があるそうです。
原料の米を黒麹を用いて米麹にし、それに水と酵母を加えてもろみにします。そして約2週間の間、アルコール発酵させます。この工程は「全麹仕込み」と呼ばれ、泡盛独特の特徴です。泡盛や本格焼酎(いわゆる乙類焼酎)は、単式蒸留機で造られます。原料や麹、もろみの個性をほどよくお酒に出して、それぞれの特徴を持たせるような蒸留方法で造られています。
そして、沖縄県内で造られた泡盛だけに「琉球泡盛」と表示することができます。
※泡盛業界で唯一電子技法をとりいれた上原酒造。詳しくはこちら
泡盛の最大の魅力は【寝かせる】お酒
泡盛の大きな魅力は、年月をかけて熟成させれば素晴らしい古酒(クース)に育っていくことです。
甕や瓶に入れて熟成させることを「寝かせる」と表現します。泡盛は寝かせれば寝かすほど香りも甘くなり、口に含んだときの舌触りもまろやかになります。
その風味の芳醇さは、1853年に黒船を率いたペリー提督一行が琉球王国を訪れた際には「まるでフランスのリキュール(ブランデー)のようだ」と表現。現代でも世界的に評価されている年代物のウイスキーやブランデーと肩を並べることができるほどの名酒になります。
泡盛の魅力は、熟成することで古酒に成長するお酒です。そして年月を経た泡盛は沖縄の方言で「古酒(クース)」として珍重されます。時間をかけ寝かせるほど甘く香り芳醇な味わいになり、泡盛古酒は味わいの深さに魅了されます。
※琉球泡盛「古酒」の定義は、全量が泡盛を3年以上貯蔵したものに限って「古酒」と表示されます。
泡盛のおいしい飲み方
泡盛の基本的な飲み方は「ストレート」や「水割り」が主流です。泡盛のアルコール度数は30度以上がありますのでお酒の強い方は、ストレートが良いかもしれません。ただし飲み過ぎにはご注意を。
料理と一緒に頂くなら『水割り』をオススメします。水割りは氷をいれたグラスに、泡盛2:水8の比率やお酒の強い方はお好みで割ってご愛飲ください。
その他には、お湯割りやシークヮーサー割り、ソーダ割り、コーヒー割りなどがあります。
暑い日には、30度以上の度数が高い泡盛を瓶ごと冷凍庫に入れてキンキンに冷やす【パーシャルショット】がオススメです。
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泡盛が少し苦手だと感じる方は、泡盛ベースのリキュールはいかがですか。
おきなわワールド(南都酒造所)では泡盛ベースのリキュール酒を製造しており、【琉球レモンサワー】や【琉球ハブボール】【35リキュール泡盛珈琲】などお土産にもオススメです。
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参考:沖縄県酒造組合WEBサイト